理事長インタビュー
子どもたちって、未来じゃないですか。
日本あるいは世界の未来だから、
その子どもたちが安心して
生きていける社会を
作っていきたいんです。
未来の風せいわ病院 理事長
チーム医療による急性期型精神科病院を目指す当院では、東日本大震災を一つの契機に、発達障がいの子どもや、様々なトラウマを抱えた患者さんの受診が増えました。薬物療法を中心に据えた、従来からの統合失調症モデルの医療では太刀打ちできない患者さんとの出会いこそ、精神科医療の原点と向き合うチャンスだと思っています。
私たちを頼って受診される患者さんのために、私たちは学び続けなければいけません。多くの優秀なコメディカルと共に、様々な疾患を数多く診ることができる当院で、これからの日本社会で求められる精神科医療を共に考えてくださる方を求めています。
小中高校生を対象とした自殺(自死)対策の出前授業の様子
精神科病院も社会の一部であると考えています。当院は、患者さんが地域で自分らしく生活することを目標に治療を進めています。そのために、医療と福祉が一体となり、様々な職種のスタッフが力を合わせて患者さんを支援していく、そんな多機能型の精神科医療を目指しています。更に、患者さんが退院した後も、安心して社会で活躍する方たちと様々な場面で関わりを持てるような開かれた環境を整えていきたいです。専門の医師が不足するなど、精神科医療を取り巻く環境が厳しい中にあっても、多職種連携によって早期退院に結びつけることが可能になっています。私たち精神科医が患者さんに寄り添い、患者さんと共に様々な困難を乗り越えていくためには、同じ目標を持つ「仲間」の存在が欠かせません。しんどい中でも明るく楽しく笑いながら、同じ志を持つ多職種の仲間と共に、より良い社会づくりを目指していきませんか。
未来の風せいわ病院 臨床心理士
間 良