2019年新入職医師インタビュー

未来の風せいわ病院に新入職した医師に、入職までの経緯や、今後、力を入れていきたいことなどについてお話しを伺いました。

未来の風せいわ病院

鈴木 りほ

鈴木 りほ先生

2019年4月入職(出身大学:秋田大学)

児童思春期の支援が出来る医療を目指したい

高齢化の社会情勢を反映して認知症に取り組む医療機関が多い中、未来の風せいわ病院は認知症だけでなく児童思春期への取り組みにも力を入れている点から入職を希望しました。幅広い世代の方々、とくに児童などの若い世代の患者さんへの支援が出来るような医師を目指したいと思っています。

当院は、働く日数であったりどのような症例をどう対処していくかという部分も、柔軟に相談に乗っていただけますし先輩医師やコメディカルスタッフがみなさんしっかりバックアップしてくださるので、自分らしく自由に働ける病院です。

未来の風せいわ病院

佐藤 広隆

医師インタビュー

2019年5月入職(出身大学:岩手医科大学)

多職種の強力なサポートを得ながら診療ができる病院

初期研修の後は出身大学である岩手医科大学付属病院の精神神経科に入局し、救急チームとして主に自殺企図・自傷で同院高度救命救急センターに搬送された患者様への精神科救急医療に従事していました。ここは年中無休・24時間オンコール体制で精神科常勤医を配置し、精神科的介入を要する患者に即時の精神科医の診療を行っている全国でも数少ない三次救急施設であり、その第一人者が同門の先輩でもある当院の智田理事長でした。自殺企図・自傷で受診される患者様は、発達障害のようないわゆるII軸的背景や広い意味でのトラウマ、もっと平易にいうと「心の傷」が関係している方であることが多く、薬物療法以外の精神療法的アプローチや心理社会的介入が重要となります。しかしそれらは私のような地方の経験の浅い精神科医が不得手とするところでありました。

大学病院や宮城県にある精神科病院で私も若輩者でありながら最前線で外来診療を行っておりましたが、発達のアンバランスや子供の頃からの満たされなさを抱え、成長してからも幾度となく傷つきを経験し、その末に医療につながった患者様の診療が特に頭を抱える仕事であり、奥深さを感じ、もっと何かできる支援があるのではないかと日々考えていました。

そんな中、10名前後の心理士が日々活躍している当院を知りました。見学の際に、建物一つを丸々デイケアの場に転換した広大な空間で大勢の患者様が思い思いの時間を過ごしている光景を目の当たりにし、衝撃を受けました。担当する患者さんに対して多職種の強力なサポートを得ながら診療に当たることができる。また、指定医取得の実績もあり、確実に指導を受けられる。自分自身のライフスタイルも、精神科医として必要な技能や資格を手に入れることも、どちらも犠牲にしない働き方を実現する上で、せいわ病院は安心して腰を据えることができる病院だ、と感じました。智田理事長、田嶋院長始め職員の方々より厚い歓迎を、大学の上司や先輩医師にも力強い推薦をいただき、せいわ病院の医師として再び岩手の精神医療に携わることを心に決めました。
これから当院で改めて精神科医として研鑽に励んで参りたいと存じます。