「発達支援」を中心に「生きる力」を身につける支援で、
こどもたちを支えます
「こころの病」や「発達障がい」が原因でこどもたちが、社会、家庭、友達関係、学校などで多くの困難や悩みを抱えています。こどもは発達の真っ最中にいるため多くの支援が必要となることがあります。こどもケアでは、「発達支援」をねらいとし、入院中の病棟生活の中で「生きる力」を伸ばし、身につける支援を行います。また、こどものこころの医療では、こどものこころに起きる、さまざまな「こころの病」や「発達」に関わる問題の評価・診断・治療を行い、支援に当たります。
■当院では、患者さんの退院後の生活を見据えて、ご家族及び教育・福祉・行政機関とともに、病院スタッフ一丸となって治療に取り組んでいます。入院中から退院後まで、当院のさまざまな職種のスタッフが患者さんの将来的な自立を支援します。
社会、家庭、友達関係、学校などで、多くの困難や悩みを抱えるこどもたち
さまざまな専門の職種のスタッフが
患者さんの治療に関わります
作業療法士は、患者さんの自立生活を目標に、
・個人活動
・スポーツ
・音楽療法
・コグトレ
・ブレインジム
などのプログラムを患者さんと一緒に行います。
医師や看護師など、患者さんに関係するスタッフと相談し、個人活動が良いか集団活動が良いかを考えています。
教育支援室では、コミュニケーションの苦手さ・発達上のアンバランスさをもった主に学齢期の患者さんを対象に個別の学習支援を行います。
登校するまでの期間に生活及び学習状況を把握し、特性に応じて
・構造化
・感覚統合
・ブレインジム
などを「学習プログラム」に取り入れ支援を行います。
どんなふうに進めていくかは主治医と相談しながら決まります。
精神保健福祉士は、入院中に発生する医療費や福祉支援のご相談を受け付けております。また、患者さんに関係する行政機関との橋渡しも行います。
患者さんが入院中から状態を把握し、患者さんが退院後、社会生活を送れるよう支援します。
臨床心理士は、患者さんがどんな性格や特性をお持ちであるか、どんなことが得意でどんなことが苦手なのかを理解するために 「心理検査」を行います。また、こころの成長や自分らしさの発見、心理的間題の解決を援助するために「心理面接(カウンセリング、プレイセラピー)」を行うこともあります。どの時期に、どのように進めていくかは主治医と相談しながら決めていくことになります。
病棟では患者さんに対して担当の看護師が付きます。入院中は日常生活への関わりを通して、他人とのコミュニケーションの取り方や感情表現の仕方、困ったときの対処の仕方について、患者さんと一緒に考えます。
診察(精神療法) 薬物療法
病棟看護師・心理士・作業療法士と連携を取りながら患者さんの治療が順調に進んでいるか判断します。
<ケア会議>
患者さんと関係する人たちが集まり、患者さんの地域での生活や様子について病院スタッフと情報共有します。
また、患者さんの入院中の様子や社会復帰・自立を目指した治療方針についても、ご家族や関連機関の方にお伝えし、患者さんの将来の生活について一緒に考えていきます。
さまざまな専門の職種のスタッフが
患者さんの治療に関わります
医師の指示により、当院と連携している訪問看護ステーションせいわの保健師・看護師が訪問看護を行います。
日常生活上で困っていることや悩んでいることなどのお話を伺っています。
デイケア・デイナイトケアでは、外来通院している方々の病気の再発を予防し、ご本人にあった社会生活が送れるよう、グループ活動等を通じて、リハビリテーションを行います。 見学説明も行っていますので、主治医とご相談の上ご利用ください。 詳しくは病院職員へおたずねください。 ホームページからもご参照いただけます。
(デイケアのページへ)
教育支援室では必要に応じて、患者さんの学校生活を支援するため、教育機関や行政と連携し、患者さんをサポートします。
外来作業療法では、必要に応じて医師の指示のもと、退院後の患者さんに作業療法を行います。集団での活動が難しい患者さんには個別の活動から徐々に集団での活動へ移行できるよう取り組んでいます。
診察(精神療法) 薬物療法
外来看護師・心理士・作業療法士と連携を取りながら患者さんの治療が順調に進んでいるか判断します。